ドジャース・山本由伸投手(27)が31日(日本時間1日)、WS第6戦の敵地・ブルージェイズ戦に先発し、3試合連続の完投勝利を狙う。

 登板を翌日に控えた30日(同31日)は、ロサンゼルスから約5時間のフライトでトロントに移動。

その後敵地で行われた全体練習に参加し、キャッチボールなどで汗を流して最終調整した。負けたら終わりの崖っ縁だが、前日29日の第5戦の試合後には「とにかく勝つだけだと思って、目の前の試合に集中していつも通りのプレーをしたい」と意気込んでいた。

 01年のC・シリング(Dバックス)以来24年ぶりとなる2登板連続の完投勝利で、大車輪の働きをしている。中5日で迎える第6戦はもう後がないだけに、惜しみもなく救援陣をつぎ込むことも予想されるが、ポストシーズンで3連続完投なら、分業化が進んだ直近50年では01年シリング、1988年ハーシュハイザー(ドジャース)、75年L・ティアント(Rソックス)以来4人目の快挙だ。第5戦の試合前には球団OBのハーシュハイザー氏とグラウンドでハグを交わして、パワーをもらった。

 WSに入ってからは再び救援陣が安定感を欠いており、朗希のイニングまたぎや大谷の登板など、あらゆるケースが予想される。頂点に立つためには2連勝しかないドジャースにとってみれば、第7戦を真の総力戦とするためにも、第6戦を山本が投げ切ってくれれば心強い。第2戦で9回4安打1失点で抑えたブルージェイズ打線に、再び立ちはだかる。(安藤 宏太)

編集部おすすめ