◆米大リーグ ワールドシリーズ第6戦 ブルージェイズ―ドジャース(31日、カナダ・オンタリオ州トロント=ロジャーズセンター)

 ワールドシリーズ第6戦は31日(日本時間1日)、トロントで第6戦が行われる。ホームのブルージェイズが3勝2敗で王手をかけており、追い込まれたドジャースは山本由伸が先発登板する。

 試合前の会見にドジャースのロハス内野手が出席。土俵際に追い込まれているとあって、試合についてはシリアスに応対していたが、前日のロバーツ監督と金慧成によるベースランニング対決については笑い交じりで解説した。

 ロバーツ監督は前日の練習で突然、球場にいた俊足の金慧成内野手にベースランニング対決を提案。53歳ながら軽快な足取りでリードを保ったが、二塁ベースを回ると、足がもつれてヘッドスライディングをするように転倒。バッタリと倒れ、グラウンド内にいた関係者らは大爆笑。右ふくらはぎをつったかのようなリアクションもおどけて見せ、和やかな雰囲気が漂っていた。

 ロハスは「もちろん笑顔になるし、みんなが良い時間を過ごせる。グループのリーダーがああいうふうにリラックスして何でもやるという意思があることは、チームのためにも彼が本当に何でもするということを示している。三塁まで走って彼(監督)がキムに勝つチャンスは全くなくても、彼はやろうとして、近道をしようとしたんだ。彼はそこにカメラがあることを知らなかったのでカメラにつまずき、あとのことは皆が見た通りだ」とニヤリ。

 「だからシーズン最大の舞台であるにもかかわらず、その様子はソーシャルメディア中に出回った。エルミネーション試合である第6戦を目前にして、この男(監督)は土まみれのユニフォームで地面に倒れて、そのことを受け入れている。

それがドック(ロバーツ監督)がどういう人物であるかを示しており、彼はチームを奮い立たせるためなら何でもするんだ」と監督の狙いを説明した。

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