◆米大リーグ ワールドシリーズ第6戦 ブルージェイズ―ドジャース(31日、カナダ・オンタリオ州トロント=ロジャーズセンター)

 ドジャース・山本由伸投手(27)が31日(日本時間11月1日)、大谷翔平投手(31)も「1番・指名打者」でスタメン出場したワールドシリーズ第6戦の敵地・ブルージェイズ戦に先発し、初回は無失点で立ち上がった。

 1番大谷、2番スミス、3番フリーマンのド軍打線が3者連続三振を喫した直後のマウンド。

復帰した1番スプリンガーをカーブで遊ゴロに打ち取ると、2番ルークスの打球は三塁マンシーが後逸。嫌な形で走者を出したが、2戦連発と好調の3番ゲレロをカーブで三ゴロ併殺に仕留めて得点は与えなかった。

 山本は、14日(同15日)のナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦敵地ブルワーズ戦、25日(同26日)のワールドシリーズ第2戦敵地・ブルージェイズ戦と、2登板連続で9回1失点の完投勝利。ポストシーズンの完投勝利ですら、17年10月14日のバーランダー(当時アストロズ)以来、ちょうど8年ぶりの快挙だったが、ポストシーズンの2登板連続完投は、通算216勝右腕のC・シリング(ダイヤモンドバックス)が2001年に達成して以来24年ぶりの偉業だった。3登板連続完投となれば、同年のシリング以来で、直近50年では4人目の快挙となる。

 山本は2連敗で2勝3敗となった第5戦の試合後に「とにかく勝つことに集中して、とにかく勝つだけだと思って、目の前の試合に集中していつも通りのプレーをしたいと思います」と気合を入れていた。前回登板の2日後の第3戦では、延長18回の死闘となったことでブルペンに向かって準備を進めた。結果的に登板はなかったが中1日での登板を志願した男気にチームは燃えた。その影響について「問題なく試合に向けて準備が進んでいます」と話していた山本。エースとプライドを持って負ければ終戦、勝てば逆王手という大一番のマウンドに立った。

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