全日本卓球選手権大会(カデットの部)は1日、広島グリーンアリーナで開幕する。各都道府県の予選を勝ち抜いた中学2年生以下の選手が熱戦を繰り広げる。

過去には女子の石川佳純さん(32)、男子の張本智和(22)=トヨタ自動車=ら日本を代表する選手たちが優勝を経験し、成長につなげた大会。男女とも14歳以下、13歳以下、ダブルスの3部門で年代別の日本一を争う。

 女子の13歳以下は第1シードで小学6年の松島美空(みく、田阪卓研)が優勝候補筆頭だ。1月の全日本選手権はジュニアの部で8強入り。今夏の小学生以下の全農杯全日本選手権で世代5連覇を達成するなど実績は抜群。前回大会決勝でフルゲームの末に敗れて優勝を逃した雪辱を目指す。

 村松心菜(ミキハウスJSC)も双璧をなす。1年生で全国中学校体育大会(全中)を制し、今季初参戦のTリーグで白星を挙げるなど成長著しい。この1年は松島と互角の戦いを見せている。

 2人を追うのが前回大会4強の真田晴羽(せいは、トップ名古屋)、同8強の新谷真奈(ミキハウスJSC)、鈴木希華(ののか、マイダス)。姚梓彤(よう・ずとん、トップ名古屋)、榎本和奏(わかな、貝塚卓球アカデミー)も力があり、女子ホープスナショナルチーム(HNT)の飯田英樹監督は「タレントぞろいの大会」とハイレベルな戦いを予想した。

 14歳以下は前回4強で第1シードの石田心美(石田卓球N+)、昨年の13歳以下を制したカット主戦型の瓜生日咲(ひさ、木下アカデミー)が中心となりそうだ。

大山葉音(はのん、ミキハウスJSC)、西見香音(かのん、ピンポンハウス徳山)が対抗し、南芹那(木下アカデミー)、ともに貝塚二中の中田宇海(うみ)、佐久間結生(ゆい)も上位候補だ。

 ◇全日本卓球選手権大会(カデットの部) 男女とも14歳以下、13歳以下、ダブルスの3種目で争われる。13歳以下は中学1年生以下で2012年4月2日以降、14歳以下は同2年生以下で11年4月2日以降に生まれた選手が対象。全試合、11ポイント先取の5ゲームマッチで行われる。

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