◆米大リーグ ワールドシリーズ第6戦 ブルージェイズ1―3ドジャース(31日、カナダ・オンタリオ州トロント=ロジャーズセンター)

 ドジャースが31日(日本時間11月1日)、2勝3敗と崖っぷちで迎えたワールドシリーズ(WS)第6戦の敵地・ブルージェイズ戦で“薄氷”の勝利。佐々木朗希投手(23)が招いた9回無死二、三塁の大ピンチを4番手のグラスノーが“神救援”でしのいで3勝3敗で連覇に向けて逆王手をかけた。

 グラスノーは第7戦の先発が有力視されていたが、総力戦ということもあってロバーツ監督は惜しげもなく投入した。試合後、指揮官は第7戦の先発投手について明言しなかったが「まだはっきりしていないが、グラスノーは登板可能。全員が登板可能だ」とした。この日先発で6回5安打1失点と好投し、日本人投手最多を更新するポストシーズン通算6勝目を挙げた山本由伸投手(27)については「含まれない」と訂正したが、WS第4戦に先発し、7回途中4失点で黒星を喫した大谷翔平投手(31)も中3日で先発する可能性がある。その場合、短いイニングを投げ、その後“大谷ルール”でDHとして試合に残るオープナーとなる見込みだが、球団史上初のWS連覇をかけた運命の第7戦の先発マウンドには誰が上がることになるだろうか。

 指揮官は大谷の先発について再度質問を受け「確定ではないが、可能性はある」と繰り返した。その上で「彼が先発で行くこととリリーフで出ることのどちらにどんな感触を持っているか、その温度感を確かめながら(本人と)話した。決断はほぼ固まりつつある」とし、中3日にも「みんな自信を持っている。第7戦で、これまでにやったことのないことがたくさん起こる試合。選手を信じて、勝つために全力を尽くすしかない」と力を込めた。

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