◆米大リーグ ワールドシリーズ第6戦 ブルージェイズ1―3ドジャース(31日、カナダ・オンタリオ州トロント=ロジャーズセンター)

 崖っぷちに立たされたドジャースが、ブルージェイズとの接戦を制して対戦成績を3勝3敗として逆王手をかけた。ドジャースが球団史上初の2年連続ワールドシリーズ制覇を果たすか、1993年以来32年ぶりにブルージェイズが頂点に立つか―。

運命の第7戦はあす11月1日(日本時間2日)にブ軍の本拠地ロジャーズセンター(カナダ・トロント)で行われる。

 遊撃手として最後の左直併殺を目前で見届けたベッツは「俺たちは前の試合の流れをそのまま次の試合へと持ち込むことはできない。相手チームは本当に強い。だから、彼らがしっかり準備して出てくることを俺たちは分かっている。俺たちもしっかり準備すべきだ」と気を緩めることはなかった。

 ワールドシリーズに入って5戦3安打にとどまり、打順を2番から4番に“降格”された。「俺はそれを気にしない。俺をそこに置けよと伝えた。俺はただ勝ちたいだけ。我々に何があろうと、何をしようと、どのようにそこへ行こうと、誰の背中にも飛び乗るさ。俺たち全員がリングを手にすることだけが俺の関心事だ」。4番として迎えた3回の第2打席で2死満塁で値千金の2点適時打を放った。

 幼少期に「ワールドシリーズ第7戦でプレーすることを夢見た」と語っていたベッツ。その大一番を自身の手でたぐり寄せた。「今はただ帰って横になりたい。そして明日が来たときには、たくさんの不安やその他の感情がわくだろうが、それは毎試合そうだ。だが、これは俺たちが夢見てきたことだから、きっとみんな興奮していると思う。つまり、すべてがリセットされるんだ。1試合。最良のチームが勝つ。明日何が起きるか見てみよう」と連覇へ静かに闘志を燃やしていた。

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