フィギュアスケート 西日本選手権 第1日(1日、木下カンセーアイスアリーナ)

 全日本選手権(12月、東京)の予選を兼ねて開幕。女子ショートプログラム(SP)が行われ、三原舞依(シスメックス)は62・31点だった。

 SPは2022―23シーズンにも演じた映画「戦場のメリークリスマス」。冒頭のダブルアクセル(2回転半ジャンプ)を降りると、続く3回転フリップも着氷。後半のルッツ―トウループは最後が2回転になり「最後の3回転―3回転を跳べるとこのプログラムで出したかったけど、すごくそこが悔しい」としつつ「これも勉強だと思って。明日に向けて切り替えたい」と振り返った。

 「いろんな思いが詰まった」というSPのプログラム。三原は「最初の音が鳴ったときから、戦場のメリークリスマスの音楽の世界に自分も入って、お客様にも入っていただけるように、プログラムに溶け込んだような演技がしたい。このプログラムにありがとうという思いを込めて、全日本で頑張りたい」と言う。右足首の負傷などから昨季は全日本のフリーを棄権し、8月のサマーカップで実戦復帰。状態も上がってきているとし「成功率や完成度がだいぶ上がってきている。それを出したいというのがアスリートとしての強さかなと思うので。まだまだ、上を目指して頑張りたい」と語った。

 22―23シーズンの演技を見返すこともあると言い「正直、若いなと思って」と笑う三原。

演技後半の疲労度など、心身で感じる部分もあるが思いの強さは増す。「いいジャンプというのが、戻ってきつつあるので。今日はちょっと出し切れなかったけど、人生はそれがあっての進歩。また明日に向けて頑張りたい」と、気持ちを切り替えていた。

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