◆りそなB2リーグ第6節 静岡88―75鹿児島(1日・香陵アリーナ)

 ベルテックス静岡が鹿児島との第1戦を88―75で勝利し、連敗を7で止めた。今季初スタメンとなったSF増田啓介(27)が今季自身最多15得点をマークする活躍などで、チームは今季最多88点をマーク。

熊本が敗れ、西地区最下位を脱出した。第2戦は2日、午後4時5分から香陵アリーナで行われる。

 アリーナのボルテージは最高潮だった。ベルテックス静岡の勝利の瞬間、選手とブースターが一体となった。連敗を7で止めて今季2勝目をマーク。今季初スタメンで今季最多15得点と活躍したSF増田は、「連敗中だったので、まずは、1勝取れることを考えていた」と喜んだ。

 昨季はプレーオフを含めて全63試合にスタメン出場したが、8月の練習中に右足第2趾(し)末節骨基部を骨折。全治8週間と診断され、開幕はベンチを外れた。「とにかく、きょうはディフェンスを意識しての強度を考えた」。プレー時間の制限も外れ、今季最長となる27分11秒の出場で、勝利を分かち合った。

 ベテランのSG橋本尚明(33)も、緊急事態を救った。PG陣のクリス・エブ・ンドウ(31)が4ファウルでベンチに下がり、鍋田隆征(24)が足をつるアクシデント。

そんな中、第3クオーター途中に司令塔の位置に入って流れを変えた。8点ビハインドから14連続得点を呼び込む活躍に「チームの助けになって良かった。この1勝はかなりでかい」と、うなずいた。

 開幕10戦でようやく2勝目。「言っても1勝しただけ。連勝して取り返していきたい」と増田。泥沼から脱出したベルテが巻き返しを図る。(塩沢 武士)

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