◆米大リーグ ワールドシリーズ第7戦 ブルージェイズ―ドジャース(1日、カナダ・オンタリオ州トロント=ロジャーズセンター)

 ドジャースのT・グラスノー投手(32)が1日(日本時間2日)、3勝3敗で迎えたワールドシリーズ(WS)第7戦、敵地・ブルージェイズ戦で4回2死一、二塁から救援登板。わずか3球で“神救援”を見せた第6戦から連投となった。

2回1/3を3安打1失点で降板した。

 この回1死から左腕ロブレスキがヒメネスに当てた死球をきっかけに乱闘が勃発。まだ球場内に荒れた雰囲気が残る中、グラスノーは3番ゲレロと対峙(たいじ)した。カウント3―1から97・4マイル(約156・8キロ)シンカーで中直に仕留め、追加点を許さなかった。

 5回も無失点だった右腕だが、味方がエドマンの中犠飛で2―3と1点差に迫った直後の6回。先頭のクレメントに左前打を浴びると、二盗を許し、無死二塁からヒメネスに右中間へ適時二塁打を食らった。再び2点差に広げられる痛い失点となった。これ以上の点は与えなかったが、この回限りで降板となった。

 前日31日(同11月1日)の第6戦。2点リードの9回に佐々木朗希投手(23)が無死二、三塁の大ピンチを招いた降板。ここでマウンドに上がったのは当初は第7戦の先発が有力視されていたグラスノーだった。クレメントを一飛に打ち取り、続くヒメネスを左直に仕留めると、二塁走者が飛び出しており、左翼のE・ヘルナンデスがランニングスロー。

送球はハーフバウンドとなったが、二塁のロハスがつかんで併殺が完成した。リプレー検証の結果も判定は変わらなかった。

 試合後、グラスノーは「打球が飛んだ瞬間は安打になるかと思った。ヒットにならないでくれと思ったけど、併殺で良かった」と胸をなで下ろした。第7戦に向けては「(最後の連投がいつか)分からない。でも気分はいいから投げられることを願うよ」と話していた。

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