◆米大リーグ ワールドシリーズ第7戦 ブルージェイズ4―5ドジャース=延長11回=(1日、カナダ・オンタリオ州トロント=ロジャーズセンター)

 ドジャースが1日(日本時間2日)、ワールドシリーズ(WS)第7戦の敵地・ブルージェイズ戦を延長11回の末に制して4勝3敗とし、21世紀初、球団初の連覇で9度目の頂点に立った。「1番・投手、DH」の大谷翔平投手(31)は中3日の登板で3失点したが、2安打で貢献。

来季はスタートから二刀流としてWBCとWSのダブル世界一を目指す。

 昨季開幕直後に水原前通訳の騒動後、大谷を支えてきたのがウィル・アイアトン氏だ。通訳を兼務するが、本職はデータ分析(選手育成&能力開発)。山本のブルペン入り時もタブレットで数値などを示し、コーチらとの架け橋になっている。

 マクギネス投手コーチ補佐は言う。「大谷は今も多くのメカニカルリポートを受け取っているが、そのメッセージをウィルが完璧に伝えて、我々から見えている現象を大谷に示している。言葉を翻訳するだけでなく、情報を完璧に理解している。だから大谷の球種は増え、球速も速くなっている」。大谷はもちろん、首脳陣も絶大な信頼を置いている。

 「大谷のスケジュールを考えてみてほしい。打者のミーティングに出て、それからキャッチボール。他の投手と同じタイミングで投げることなんてほとんどできないけど、それをうまくナビゲートする上で、ウィルは最高の存在だよ」と同コーチ補佐。

選手と同様、スタッフも多彩で優秀だ。(中村 晃大、村山 みち)

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