卓球 全日本選手権カデットの部 第2日(2日、広島グリーンアリーナ)

 13歳以下女子シングルスで、第1シードの松島美空(みく、12)=田阪卓研=が初戦の2回戦から3試合を勝ち上がり、順当に16強入りを決めた。「目標は優勝なのでしっかり勝てて良かった」と冷静に語った。

 大会初日の1日は女子ダブルスで稲垣芽唯(伏見中)と組み、初優勝を果たした。全6試合を戦い、決勝まで4試合連続のフルゲーム。午後8時半頃に表彰式が終わり、少なからず疲労はあったが「自分にとって一番大事な試合はカデットのシングルス。すぐ寝て、一から頑張ろうという気持ちで臨んだ」。心身を整え、この日は午前9時からコートに立った。

 ただ、初戦は第1ゲームを3―11で落とす苦しい滑り出しとなった。相手の宮沢真唯(横浜隼人中)は過去の対戦で競った経験があり「不安がすごくあって、入りが悪くなってしまった。心の中では本当にやばいと思っていた」。それでも表情に出さず、「一球一球考えてやろう」と平常心を心掛けた。3ゲーム連取で逆転勝利。3回戦以降は2戦連続のストレート勝ちと貫禄を示した。

 小学5年だった昨年は決勝でフルゲームで敗れで優勝を逃した。

悔しさを胸に悲願の初Vを狙う今大会。決勝まで行われる3日の最終日へ「一戦一戦がとても強い選手。油断せずに向かっていって、自分のプレーを最大限出して優勝します」と力強く宣言した。

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