J1清水エスパルスのDF高橋祐治(32)がこのほど、しずおか報知の単独インタビューに応じた。6月21日のアウェー・名古屋戦で相手と接触し左膝を負傷。

前十字靱帯(じんたい)断裂、半月板損傷で復帰まで手術から9か月と診断された。ピッチでのウォーキングが始まるなど順調にリハビリを進めているベテランが、サポーターへ“近況報告”する。(取材・構成=武藤 瑞基)

 ―ケガから約4か月。

 「順調に回復している。一歩一歩、リバウンドも繰り返しながら徐々に良くなっている感じです」

 ―7月8日に手術。柏時代も右膝で同じケガを負った。

 「4時間ぐらいかかったと聞きました。最初は麻酔も効いていたけど、めちゃくちゃ痛かった。もしまた同じケガをした時、手術するか迷うぐらいの痛み」

 ―負傷した6月の名古屋戦は清水3年目で初めて自身のチャントが披露された。

 「やっとチームに認められた。すごくうれしかったこともあった中でのケガ。悔しいし、申し訳ない気持ちにもなりました」

 ―続く柏戦では全選手が自身の背番号「3」でアップ。

両サポーターからもメッセージが寄せられた。

 「全員に励まされたし、あれがなかったらこんな前向きにはなれなかったと思う。この人たちのために、またピッチに戻る姿を見せたいって思えました」

  ―負傷した当日夜に、YouTubeでリハビリなどの配信を決めた。

 「2回目のケガだし、人のためになることの方がいいんじゃないかと。どういうトレーニングをしているとか、気持ちの部分を発信していけたら、ケガをした学生やプロの人に少しでもプラスになれると思って」

 ―動画編集は奥様がお手伝いを?

 「僕は機械オンチ(笑)。一番大切なリハビリがおろそかにならないよう『(編集は)私がやる』と言ってくれました」

 ―反響は?

 「たくさんいただきます。多いのは僕もケガしました、私の息子もケガしましたというもの。学生にとっての1年って僕らの比じゃないくらい不安になると思う。少しでも頑張ってもらうよう手探りしています」

 ―最近のリハビリは?

 「体幹ベースが多い。膝周り、お尻周りの補強をしつつ膝の機能を改善させる。すっと立った時に両足平等に体重が乗る、人間本来の正しい動きを取り戻したい」

 ―外でのメニューも。

 「もうやっています。

100メートルジョグして、歩いて、100メートルジョグみたいな。リバウンドも出ますが、ギリギリのところを攻めています」

 ―復帰を待っているサポーターに伝えたい思いは?

 「チームを愛してくれていることに感謝しています。僕に対してはあまり考えすぎずというか、皆さんが忘れた頃に復帰すると思うので(笑)。温かく迎えてくれたらうれしいです」

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