◆静岡県高校駅伝大会 (2日・小笠山総合運動公園内周回コース、女子5区間・21・0975キロ)

 女子は浜松市立が3年連続4回目の優勝を飾り、12月21日に京都で行われる全国大会出場権を獲得した。上位6校は東海大会(23日・三重)に出場し、各県1位校を除く最上位校にブロック代表で全国切符が与えられる。

 笑顔でゴールテープを切った。浜松市立のアンカー・鳥居夕里佳(3年)がV3を誇示するように3本の指を突き出した。エコパのトラックが改修工事のため例年と違い一部コースが変更となった中、2位に2分53秒差をつける圧勝劇で都大路の切符を手に入れた。

 1年生が流れを呼び込んだ。22秒差の2位で2区・太田美香がたすきを受けると、区間賞の走りで逆転。「想定外だったけど、自分が流れをつくろうと思った。絶対逆転したかった」。1キロ過ぎでトップに出て2位に40秒の貯金をつくった。

 昨年は細江中で全国を経験。高校に入学してから3000メートルのベストを25秒近く更新している。「速い選手ばかりでいい練習ができています」。姉・里菜(3年)は2位だった浜松工の1区で区間4位と健闘。

姉妹で“ワンツーフィニッシュ”となった。

 歓喜に沸くチームで一人悔し涙にくれたのは、1区を走ったエース・大谷芽以(3年)だった。10月の国スポ少年女子A3000メートルで県高校新の9分7秒21で入賞した快速娘が他の4選手が区間賞の中、唯一区間2位。「昨年の全国は1区(区間24位)で序盤から流れに乗れなかった。今年は1ケタを狙いたい」。エコパで味わった悔しさを、京都で晴らす。(塩沢 武士)

 ▽女子 〈1〉浜松市立(大谷芽、太田、河合、大谷恵、鳥居)1時間12分18秒〈2〉浜松工1時間15分11秒〈3〉日大三島1時間15分19秒〈4〉常葉大菊川1時間15分47秒〈5〉加藤学園1時間17分00秒〈6〉浜松商1時間17分13秒

 ◇女子区間賞 ▽1区(6キロ)古川真子(日大三島)19分56秒▽2区(4・0975キロ)太田美香(浜松市立)14分6秒▽3区(3キロ)河合柚奈(浜松市立)10分17秒▽4区(3キロ)大谷恵以(浜松市立)10分34秒▽5区(5キロ)鳥居夕里佳(浜松市立)17分3秒

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