◆プロボクシング ▽東日本新人王トーナメント・スーパーフライ級(52・1キロ以下)決勝5回戦 〇布袋聖侑(判定)矢野貴丸●(3日、東京・後楽園ホール)

 スーパーフライ級決勝で、布袋聖侑(21)=大橋=が矢野貴丸(26)=角海老宝石=を3―0(49―46×2、48―47)の判定で下し、2度目の新人王挑戦で東日本新人王に輝いた。

 布袋はプレスをかけて左右フックの強打で攻勢。

声を上げながら連打の手を緩めず、セコンドにもついていた同じ東北出身の元世界3階級制覇王者・八重樫東トレーナー(42)を彷彿とさせる「激闘王」スタイルで打撃戦を制した。

 昨年は9月の準決勝で大橋昌彦(角海老宝石)に判定負け。2度目の挑戦をものにした布袋は「本当はもうちょっと足を使ってきれいなボクシングして、パンチをもらわないで当てるっていうのを練習してきたつもりだが、やっぱり超満員の会場で気持ちが入る部分もあった」と試合を振り返り、「今回の試合にかけてきた思いもでかかった。実家(宮城県)を離れてこっちでボクシングで生活していて、やっぱ甘くない世界なんで、ここを勝てなきゃもうどうしようかなっていう考えもあった。自分自身に証明できたのかなと嬉しく思います」と笑顔を見せた。

 12月20日に全日本新人王の座を懸けて西軍代表と対戦する。「ボクシングを始めた理由も、一番になりたくて始めたんで。まずは目の前の全日本新人王を取って、日本ランキング入りをするっていうのが目標ですね。もっと上を目指してやってきているので。きれいに勝てなくても、泥臭くても、判定でも何でもいい。覚悟を決めてボクシングにかけて過ごしてきたんで、絶対に取りたいと思います」と強い決意を口にした。

 戦績は布袋が4勝(1KO)1敗2分け、矢野が4勝(1KO)1敗。

編集部おすすめ