◆東日本実業団対抗駅伝(3日、埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場及び公園内特設周回コース=7区間74・6キロ)

 今年のニューイヤー駅伝で2年連続の2位だったホンダは6区で、東京2025世界陸上男子マラソン代表の小山直城を起用。安定した区間5位の走りで、ニューイヤー駅伝の出場権獲得に貢献した。

 9月に行われた東京2025世界陸上出場後は3週間の休暇を取った小山。当初は東日本実業団駅伝に出場予定ではなかったが、「大体10日前には監督から走ることを伝えられた」とチーム状況を受けて、出走が決まった。レースに向けては「この日に向けてできることを確実にやってきた。駅伝は失敗できないので不安の中のスタートだったが、逆これをチャンスと考えた」と明かした。

 昨年のパリ五輪、今年の世界陸上と世界の舞台を経験してきた小山だが「駅伝はやはり別物」と語る。13位までがニューイヤー駅伝の出場権獲得となる中で、10位でタスキをもらい「自分がブレーキしたら、チームが危ないと言われていた。1周目は確実に、2周目は追い込む走りを心がけた」と経験者らしく丁寧に攻めた。

 チームはニューイヤー駅伝で2年連続の2位。全国の舞台では「区間賞を取ったことがないので狙っていきたい」と意気込んだ。

 また、今後のマラソンレースへの出場予定には「年明けの東京か大阪マラソンで記録とMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)の出場権を取っていきたい」と構想を明かし、来年9月に名古屋市で行われるアジア競技大会には「絶対出たい」と力強く語った。

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