巨人OBの元木大介氏(53)が3日、神奈川県川崎市麻生区で「第1回元木大介CUP争奪戦野球大会」を開催。同区の片平少年野球場で行われた開会式に出席し、始球式も行った。

 麻生区少年野球連盟に所属している小学5年生以下で編成の12チームが参加。トーナメントで試合が行われる。「もともと野球人として生きてきているので、野球で何か恩返しをしたいなというのがありました。子どもたちが野球をする環境が減ってきているので、球場が取れるのであれば大会や試合をできればいいなと思っていました」と明かす。野球人口の拡大を願い、まずはかつて愛息の少年野球の保護者として携わっていた地域で開催を実現させた。

 2~3年前から大会実施を考えていた中、元木氏は昨秋に「NPO法人 MOTOKI FOUNDATION」を設立し、今回の大会も同団体として実施。他にもチャリティーイベントを開いて石川・能登半島地震災害支援募金として寄付したり、「実際に足を運んで感じなきゃいけない」と自ら能登半島に炊き出しに訪れたりもしている。

 「能登半島の寄付もしてくれる人がいて、みんなでやっている。自分一人の力じゃない。野球大会もみんなのおかげでできている」。協力してくれる周囲への感謝を胸に、社会貢献活動を行っている。

 まずは今回の大会を通じて「子どもたちの野球人生の中で1つでもいい思い出になればいいかなと思っています」と語る元木氏。

続けて、「今のうちに野球を楽しんで、覚えてもらって中学高校でも続けてほしい。いろんなところで大会を開けるような力を持てればやっていきたいですし、そこから中学の大会などが増えていけばいい。なかなかそう簡単にはうまくいかないと思うので、まずは1つの大会でも1年でも長く続けていきたいです」と率直な思いを口にした。

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