東京六大学野球秋季フレッシュトーナメント第3日 Aブロック▽慶大6―1早大(5日・神宮)

 5連覇を目指す慶大が早大に勝利。Aブロック1位通過となった。

6日にはBブロック1位・明大との決勝に臨み、頂点を狙う。

 フレッシュチームの主将を務める服部翔(かける)内野手(2年=星稜)が、4打数2安打4打点の活躍を見せた。「9番・三塁」でスタメン出場。2回には左前適時打で貴重な追加点をたたき出すと、3回2死満塁では左中間に走者一掃の二塁打を放ち、勝利の原動力となった。

 「9番打者なので、1番につなげば丸田(湊斗)からいい打者に続いていく。後ろにつなぐことを意識していきました」。フォア・ザ・チームの精神が4打点を生んだと強調した。

 星稜でも主将を務め、甲子園を沸かせた逸材。慶大入学後は明大・宗山塁(現楽天)や早大・山県秀(現日本ハム)ら“名手”の動きを実際に見て、そのエッセンスを自身の上達につなげた。

 「元々守備は得意でしたが、この1、2年、成長できたと思います」。今春、リーグ戦デビューし、春秋通算8試合に出場したが、6打数無安打とヒットはまだない。「3年生になったら、スタメンでチームを勝たせたい。

主力として、優勝を目指して頑張りたい」と燃えている。

 この日のスタメンオーダーには、2023年夏の甲子園の慶応Vメンバーが5人並び、見事に機能した。「安達(英輝)や(清原)勝児と仲良くやっています」。塾高メンバーと、服部ら強豪校出身者、さらには進学校育ちで志を胸にはい上がった選手たちの融合がもたらす化学反応こそ、慶大野球部の魅力に他ならない。「チャレンジャーの気持ちで向かっていきたい」と服部。まずは明大との決勝に勝ち、5連覇を現実にする。(加藤 弘士)

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