自民党の鈴木宗男参院議員が6日までに自身のブログを更新し、各地で被害が相次ぐクマ騒動に私見をつづった。

 北海道出身の鈴木氏は「日本全国でクマ騒動が起きている」と書き出し、「クマといえば北海道のヒグマで、大きく凶暴性が強いと思われてきた。

本州のツキノワグマは小さく、人に危害を加えることはまれと考えていたが、今年になって各地で被害、犠牲者が出ていることに驚きである」と記した。

 続けて「『自然との共生』と口ではいい、適切な駆除、淘汰をしてこなかったことも今となっては大きなツケとなっている気がしてならない」と指摘。「牛や馬を殺した、クマを駆除したら『可哀想だ』という声が昨年大きく扱われた。可哀想だと受け止める人に、ならば人の命についてどう考えるのか。しかもクマの生態もよく知らないような人が、ただ思い付きで『可哀想』ということに、何か違和感を感じた」と自身の思いを明かした。

 その上で「今年に入りクマの被害が多くなり、改めて野生のクマの怖さ、恐ろしさを肌で感じてから受け止めも変わってきている」とし、クマ駆除への批判的な意見が減っていると報じた一部新聞記事の見出しを紹介。「世の中、やはり我が身に置き換えて冷静に考えることが必要なことが伝わってくる。しばらくはクマ騒動が続くと思うが、将来に向け、しっかり対策を講じて参りたい」とつづった。

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