フィギュアスケート グランプリシリーズ第4戦 NHK杯 最終日(8日開幕、大阪・東和薬品ラクタブドーム)

 ペアのフリーが行われ、ショートプログラム(SP)4位から出た長岡柚奈、森口澄士組(木下アカデミー)が130・59点、合計202・11点でGPシリーズ自己最高の4位に入った。SPに続きフリーも自己ベスト(126・50点)を更新。

合計では約10点更新し、初めて200点を超えた。長岡はキスアンドクライで点数を確認すると目を丸くした。「スロー(ジャンプ)2つで手をついたり、両足着氷もあったので200点にいかないと思っていた」と驚いた表情を見せた。一方の森口は両手を高く突き上げ「よっしゃー!」と喜びを爆発させていた。

 3位となった22年北京五輪金メダルの「スイハン」こと隋文静、韓聡組(中国)までは1・68点差で、惜しくも表彰台には届かなかった。今後は五輪代表選考に関わる全日本選手権(12月、東京)を控える。長岡は「自信を持っていい演技ができたら」と意気込む。森口も「調子を上げつつ、けがに気をつけていいコンディションでシーズン終わりまでいけたら」と目標を語った。9月の五輪最終予選で日本初のペア2枠目を勝ち取った「ゆなすみ」。そこから約2か月でさらなる成長を遂げた。自らの手でミラノへの道をこじ開ける。

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