大阪・読売テレビ制作で日本テレビ系全国ネットのニュース情報番組「サタデーLIVE ニュース ジグザグ」(土曜・前11時55分)が8日、生放送され、日本維新の会・吉村洋文代表(大阪府知事)が出演した。維新が掲げる衆院定数削減において、番組では臨時国会で高市早苗首相が答弁した「少数与党だから必ず成立するかわからない」旨のコメントを紹介。

ややトーンダウンしたとも思える“一丁目一番地”の政策について、思いの丈を述べた。

 吉村氏「この臨時国会において、議員定数削減を成立させる。これ、非常に重要なことだと思っています。衆議院の1割、これは絶対やるべきだというふうに思っています。その気持ちは全く変わりません。『まず隗(かい)より始めよ』ですよ。政治家から始めなきゃ、この日本の構造的な改革案が僕できないと思う」

 その中でハードルとなるのが、自維会派の所属議員を足しても、衆参とも過半数に達しないことだ。

 吉村氏「つまり無所属の議員か、あるいは他の政党がこの議員定数の削減に賛成しないと、成立はしません。数の論理上はそうです。だから高市総理もそう言われているし、それは僕も分かっています。だって、足りてないんだから。でもこれは、自民と維新が議員定数削減の案をしっかりつくって、きちんと共同で提案をしていく。

僕は、これは絶対的に必要なことだと思っています。それはできると思っています」

 だが、他党の反対で廃案になるリスクもつきまとう。

 吉村氏「確かに他の政党が反対したら(法案が)通らないのは、これはもう事実です」

 ここでチクリとクギを刺した相手は、旧民主党に所属した野党議員たちだ。

 吉村氏「民主党はですね(09年に衆院の)比例を80削減するっていう案を出してるんです。公約に掲げています。国民に増税の負担をお願いするんだったら、議員定数の削減、僕たちのこともちゃんとやりましょう。(12年)当時は野田総理と安倍さん(総裁)ですけれども。45(議席の削減)だったと思います。削減をやりましょうと約束したんだけれども、国民の負担だけ増えて、結局、議員定数削減はやってないんです。まず、ここからやらなきゃいけないんじゃないですか? その当時に掲げてこられたいわゆるキーマンと言われるような主要な人は、今の立憲民主党や国民民主の主要な人たちなんですよ。(中略)(旧)民主党の人は…立憲民主党も国民民主党もそうですけど…他の無所属の人もそうですけど、全員が反対したら成立しないということだけは、これは数の論理として確かにあるので、ここはちゃんと伝えておきたいです」

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