フィギュアスケート グランプリシリーズ第4戦 NHK杯 最終日(8日、大阪・東和薬品ラクタブドーム)

 男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)1位から出た鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)が188・66点、合計287・24点をマークし、日本男子初の3連覇を飾った。佐藤駿(エームサービス・明大)との争いを制した。

 鍵山は冒頭の4回転サルコーを着氷、続く4回転トウループは転倒したが、その後は4回転‐2回転トウループの連続ジャンプを降りて最後はリンクに大の字。ミラノ五輪の開催地、イタリアの名曲「トゥーランドット」を演じ切った。こん身の演技後は氷の上に大の字で倒れ込み、大拍手の中で立ち上がると「セーフ」と両手を広げてホッとした笑みを浮かべた。

 今季GPシリーズ初戦を制した鍵山は、日本男子では初のNHK杯3連覇を達成。次戦は第6戦フィンランド大会(21~23日)を予定しており、表彰台に上がればGPファイナル(12月、名古屋)進出を決める。

 ◆鍵山のコメントは以下の通り。

―振り返って。

 「最終滑走で緊張する場面だけど、自分としては最後だから思い切り楽しんで滑ろうという思いで。ちょっとミスはあったけど、リカバリーもできて諦めず、まだ完成形にはほど遠いけど、今できる全力は出せたと思うので、またしっかり練習して、もっともっといいものをお見せできるように追及していきたいと思います」

 ―演技構成点は。

 「本当はやっぱり10点を目指して作ってもらっているので、まだまだ伸びしろがあるなと思っています。自分の実力だと実感できたので、まだGPシリーズ1戦とファイナルも絶対に行きたいですし、駿(佐藤)にもまだまだ負けていられないので、もっともっと頑張りたいと思います」

 ―3連覇の快挙。

 「悔しさ8割。

素晴らしいパフォーマンスを皆様にお届けしたい意識がすごいあったので、3連覇という部分はあまりプレッシャーは感じなかったし、自分の中では最高のパフォーマンスをしたいという思いだったので、まあ何とか耐えたなという感じです」

 ―五輪が控える中で決意。

 「まずGP1戦目が終わったけど、まだまだ伸びしろがあるパフォーマンスだったので。自分はタイトなスケジュールになってしまうけど、体調管理だったり、練習をしっかりとこなしてもっといいものをお見せできるように頑張りたい」

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