バスケットボール◇全国高校選手権静岡県予選 ▽女子準決勝 市立沼津79―37藤枝順心(8日・静岡県武道館)

 女子準決勝と男子決勝リーグ第2戦の計4試合が行われた。女子は市立沼津が藤枝順心を79―37で破り、2年ぶり決勝進出。

9日は15年ぶりの全国高校選手権(ウィンター杯)出場切符を懸けて10連覇を狙う浜松開誠館と対決する。2枠ある男子は浜松学院興誠が浜松開誠館を破り、全国出場に望みをつないだ。V4を目指す藤枝明誠は静岡学園に快勝で2勝目。第3戦は明誠が浜松開誠館と、浜松学院興誠が静岡学園と対戦する。

 市立沼津が前主将の活躍で序盤から流れを引き寄せた。米内心菜(3年)が両チーム最多18得点をマークして勝利に貢献。「自分たちの強みであるディフェンスとリバウンドを意識して戦うことができた」と、42点差の快勝で2年ぶりの決勝進出を決めて笑顔を見せた。

 県総体後に代替わりして2年生に主将を譲った。それでも、試合では積極的にチームを引っ張った。自分が主将を務めた1年間で苦労したこと、気がついたことをしたためたノートは3冊に及ぶ。「困ったことがあったら、見返してます」。2年生でチームをまとめる大変さが経験者として分かるだけに、下級生たちと積極的にコミュニケーションを取っている。

 15年ぶりの全国を懸けて決勝は、10連覇を狙う浜松開誠館と対戦だ。「相手をどうこう考えるより、今までやってきたディフェンスとリバウンドを意識してプレーしたい」と、米内がうなずく。強敵に全力でぶつかる。(塩沢 武士)

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