歌手のクミコが9日、自身の公式ブログを更新し、97歳だった母が亡くなったことを明かした。

 「母が逝ってしまった。」というタイトルで報告。

病室生活はわずか3泊4日だったといい「まるで小旅行のような入院で母は天に召されてしまった。その前日には、もう目が開けられなく、握った手がとっても暖かかった。また明日来るよと病室を出たが、それが最期になった。早いなあ、早いなあ、いくらせっかちだといっても早いなあ、母さん」としのんだ。

 亡きがらを運ぶ担架を見た瞬間について「あんまり薄っぺらくて、ほんとにここに母がいるんですかと聞いた。これじゃあ、まるでマジックショーの仕掛けのようだ」とつづった。

 母と同い年で、老人ホームにいる父の体を抱きしめてから帰宅し「自分の部屋に帰ると、けさがけのように悲しみが襲ってきて、ぼたぼた涙が落ちてくる。カラダの奥の、そのまた奥のほうから涙は出てくるようで、母さんはもうカラダの一部だったんだとわかった」とポツリ。

 そして「父を送ったら自分の番だ。そう思えば、気持ちも軽くなる。何も残さず天に昇る日まで、懸命にこっちがわで生きる。母さん、お疲れさまでした。

よくがんばりました。また、ね」と別れを告げた。

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