シャンソン歌手のクミコが8日、BS朝日「人生、歌がある」(土曜・後7時)に出演し、東日本大震災発生時にレコーディングしていたというシングル曲「最後の恋~哀しみのソレアード」を披露した。

 クミコは2011年3月11日、宮城・石巻市でのコンサート直前に大震災に遭遇。

その後、石巻で復興支援コンサートを行ってきたが、同曲については「濃密な愛の歌なので、こんな歌を石巻で歌っていいのだろうか」と戸惑いがあったという。

 しかし、「『一歩だけ前に』という歌詞があって、みなさん『一歩だけ前に行きませんか』という気持ちを込めて歌ったら、地元のシャンソン会のかたもいらして、みんなで歌えたのが、私自身も生きられるなって気になれた」といい、歌手としての再出発の転機に。

番組では、司会のテレビ朝日・坪井直樹アナウンサーのバイオリン演奏をバックに情感たっぷりに思い出の同曲を歌い上げた。

 12月3日に東京・有楽町のよみうりホールでコンサート「ニッポン・シャンソンフェスティバル2025~大人のためのシャンソンティックな歌たち~」を開催する。

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