バスケットボール◇全国高校選手権静岡県予選 ▽男子決勝リーグ 藤枝明誠104ー64浜松開誠館(9日・静岡県武道館)

 男子決勝リーグ最終戦が行われ、藤枝明誠が浜松開誠館を104―64で退け、3戦全勝で4連覇を飾った。2位は2勝1敗の浜松学院興誠。

両校は12月23日開幕の全国大会(ウィンター杯、東京)に出場する。

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 藤枝明誠が危なげなくV4を達成し、10度目の本大会出場を決めた。6月の東海総体で優勝し、静岡に全国出場枠を1つ増やした王者が浜松開誠館に100点ゲームで3連勝締めだ。決勝リーグ初戦からすべて40点差以上を付ける圧勝劇。無類の強さで県の頂点に立った。

 ゲームキャプテンの野津洸創(3年)が両チーム最多27点をたたき出した。1年からスタメンで責任感の強さのあまり序盤は「熱くなりすぎて空回りした」と反省したが、後半は修正。3年生の控え選手も活躍する層の厚さを見せつけた。

 優勝が目標だった今夏の全国総体は初戦で北陸学院(石川)に敗戦。2022年の総体から続いたウィンター杯との全国2大大会の連続8強以上は6大会で途絶えた。夏の屈辱から最上級生の目の色が変わった。大会直前の10月からは、練習メニューも3年生が決め、練習でも声をかけるように意識している。

「自分にとっては最後の大会。チームを背負って戦いたい」と野津。夏の岡山で味わった悔しさを、冬の東京で返す。

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