◆明治安田J2リーグ 第36節 千葉1-1藤枝(9日・フクダ電子アリーナ)

 藤枝MYFCはアウェーで千葉と対戦し、1―1で引き分けた。前半7分、センターバック・楠本卓海(29)のゴールで先制。

同15分、PKで同点とされたが、後半はJ1昇格を目指す相手の猛攻をしのぎ、J2残留へ貴重な勝ち点1をもぎ取った。

 藤枝が「超攻撃的サッカー」の看板を外し、なりふり構わず勝ち点奪取だ。CKから楠本が値千金の先制弾。PKで同点に追いつかれたが、敵陣に深入りすることはなかった。シュート数は5対22。降格回避のため、勝ち点1を死守した。試合後、須藤大輔監督(48)は「大人のサッカーをやろうというプランだった」と明かした。

 セットプレーの自主トレ成果を見せた楠本は「藤枝がやりたいサッカーではなかったが、こういう戦い方をしないといけない時もある。意思統一はできていたと思う」と淡々と話した。

 2試合を残し、降格圏の18位・山口との勝ち点差は「6」に開いた。次節の鳥栖戦(23日)を引き分け以上で残留が確定する。だが、先制点をもたらしたCKを蹴ったMF浅倉廉(24)は「サポーターも勝利を願っている。

次は勝ち点3を取りにいく」。外した看板をかけ直し、勝利で残留を決める。

(甲斐 毅彦)

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