日本テレビの菅谷大介アナウンサーが8日午後1時6分、消化管からの出血のため死去した。53歳だった。

22年からすい臓がんで闘病していた。同局によると、亡くなる前日まで仕事をこなしていたという。

 日本テレビによると、菅谷アナは7日夜に汐留・同局内での勤務を終えて帰宅後、不調を訴え、都内の病院に救急搬送された。その後容体が急変し、天国へと旅立った。葬儀は近親者のみで執り行う。

 亡くなる直前まで精力的に仕事をこなしていた。管理職として内勤業務を行う一方で、亡くなる6日前の11月2日には、国内男子ゴルフツアー「フォーティネットプレーヤーズカップ」最終日の実況中継も担当していた。

 菅谷アナは2022年1月にすい臓がんが判明。同年4月に腹腔鏡手術を受け、同年8月に公表。その後はコンテンツ戦略局アナウンサー部次長として勤務しながら、定期的に通院するなど闘病生活を続けていた。

 22年8月にスポーツ報知の取材に応じ、病気を公表した理由について「自分の経験をアナウンサーとして伝えたいというのが原点。すい臓がんはネガティブな印象が強いですが、適切な処置をしてもらえれば社会復帰して頑張れる。

同じような道を経験する人の参考になるのではと思いました」と前向きな思いを語っていた。

 その後も、自身のインスタグラムで闘病や、職場復帰後の生活を「#がんサバイバー」のハッシュタグとともに、たびたび更新。最後の投稿は、10月26日で、「パンコンチネンタルカーリング選手権 2025」の実況を担当したことを報告していた。

 ◆菅谷 大介(すがや・だいすけ)1971年11月、千葉・佐倉市出身。国際基督教大学大学院修了後の97年、日本テレビ入社。「news every.サタデー」などの報道番組キャスターや箱根駅伝、ゴルフ、プロレスなどのスポーツ実況で活躍。18年の平昌五輪では女子パシュートの金メダルを伝えた。

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