サッカー日本代表が10日、千葉市内で国際親善試合のガーナ戦(14日・豊田ス)、ボリビア戦(18日・国立)に向けて一部メンバーで始動。久保、中村、菅原、安藤、佐藤の5人のフィールドプレーヤーと、GK早川がピッチで体を動かした。

 招集されたメンバーで最年少19歳の佐藤は、国内組で臨んだ7月のE―1選手権以来の代表入り。6月のW杯アジア最終予選では歴代4番目の若さとなる18歳237日で国際Aマッチデビューを果たしているが、98年フランスW杯に18歳で出場した小野伸二以来となる10代でのW杯出場に向けて、年内最後の2試合は大きなアピールの場となる。ケガ人や天皇杯組が選出されなかったことで巡ってきたチャンスとも言えるが、「どんな入り方でもメンバーには変わりない。ここでアピール出来ないとW杯は絶対に無理だと思うので、気合い入れていきたい。結果やインパクトを残せば次につながる」と決意を示した。

 ロス五輪世代の中心選手として臨んだ9~10月のU―20W杯では16強で敗退する悔しさを味わったが、「大会は悔しい思いだったが、個人では世界を相手にあの年代ならやれる感覚は非常に手応えとしてあった。もっともっと上のレベルでプレーしたいと思っているのでA代表に食い込んでいきたい」と自信をみなぎらせる。

 代表ではシャドー(1トップ後方)やウィングバックでの起用が予想されるが、「6月に比べたらドリブル突破の回数と仕掛けの姿勢は大きく変わったと思うし、Jリーグではそこに対する手応えは感じている。今回出場したら出したい」と意欲十分。勢いのあるプレーで存在感を示し、W杯イヤーへつなげる。

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