◆東都大学野球秋季リーグ2、3部入れ替え戦第2戦▽帝京平成大(3部)4―0国士舘大(2部)(11日・神宮)
待ちわびた歓喜の瞬間がやってきた。2部昇格を決めた試合後、選手に胴上げされた帝京平成大・原克隆監督は満面の笑みで宙を舞った。
先勝で王手をかけた第2戦。国士舘大・長井監督が「2部でも十分に戦える力がある」とうなったように、投打で相手を圧倒した。0―0の7回、敵失で1点を先制すると、2死一、三塁で伊東洸佑(3年=静清)が左翼フェンスを直撃する2点二塁打を放ち、9回にも1点を追加。投げては先発の亀田大貴(3年=東海大市原望洋)から武田悠作(2年=花咲徳栄)の左腕リレーで先発に左打者が5人並んだ相手打線を4安打、無失点に抑えた。第1戦は同学年の三輪圭摩(2年=第一学院)が1失点完投勝利。「三輪があれだけいいピッチングをしてくれたので、きょうは絶対負けないという気持ちで投げました」と顔を紅潮させた。
1990年創部の同校は22年1月に千葉県大学連盟から東都大学連盟に移り、4部からスタート。23年2月に原克隆監督が就任すると、同時期に入学した現3年生が力をつけて戦力が厚くなった。4年生12人はメンバー外となったが、打撃投手など裏方に徹してチームを支えてきた。2人主将の1人でもある井田駿吾(3年=桐生第一)は「きついことばかりでしたけど、4年生のサポートに恩返しできたと思います」。引退する最上級生へ最高のプレゼントになった。
2部昇格へ大学もバックアップする。千葉・市原市のちはら台キャンパス内に全面人工芝で両翼97・5メートル、中堅120メートルの専用球場が完成。ブルペンに照明設備も設けるなど練習環境を整えた。入れ替え戦に向けての練習も新球場でみっちりこなし、2部昇格につなげた。16日に竣工式が行われるとあって、原監督は「そこに華を添えられてよかったと思います」と息をついた。
来春のリーグ戦は2部に舞台を上げて戦う。2部といえども戦国東都と言われるだけに群雄割拠の強敵がそろう。原監督は「これが通過点ではない。2部でしっかり対等に戦えるだけの力をつけないと。上がるだけでは意味がないので、1部を目指して鍛え直さないといけない。ここからが始まりです。ひと泡吹かせられるようなチームを作りたい」と浮かれることなくまなじりを上げた。










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