ソフトボール ニトリJDリーグ(愛知・パロマ瑞穂野球場)

 上位チームによるプレーオフ(PO)第2ステージが10日に行われ、第1試合は東地区2位のビックカメラ高崎が同3位のホンダに7―6で競り勝ち、ダイヤモンドシリーズ(15日~16日、東京・ジャイアンツタウンスタジアム)に進んだ。岩渕有美監督は「負けたら終わり。

この一戦を全員で勝ちきろうという気持ちで臨んだ。(7回に1点差に迫られたが)これもプレーオフの戦い。1点でも多く取って勝ちきることが大事」と安堵(ど)の表情を浮かべた。

 ビックカメラ高崎の投手陣が踏ん張った。43歳のレジェンド・上野由岐子投手が先発し、6回を1失点。7―1の7回からは2番手右腕・勝股美咲がマウンドを引き継いだが、先頭の6番・吉田彩夏遊撃手に右越えソロを浴び、3つの四球と乱調。そこで頼れる上野が、ソフトボール特有ルールで無死満塁のピンチで再出場した。日本代表でホンダの1番・塚本蛍外野手に右前適時打を許すなど1点差に迫られたが、4番・秋豆朱音外野手、5番・山口未葵を2者連続の空振り三振に斬ってしのいだ。計130球の力投でチームを救ったレジェンドは右拳を握った。

 打線は、初回にプレーオフで4番に入った炭谷遙香三塁手が1死一、二塁から左越え3ランを放ち、先制した。7番・工藤環奈二塁手も中越えの3ランで続き、一挙6点で先手を取った。6―1の6回には21年東京五輪金メダルメンバーで8番・市口侑果遊撃手が2死三塁からセンターへ適時二塁打を放ち、結果的にはこれが勝利につながった。

 3季ぶりVを狙うビックカメラ高崎は、15日のダイヤモンドシリーズ準決勝では東地区1位の戸田中央に挑む。一方、第2ステージで日立に2―1で勝った西地区2位の豊田自動織機は、準決勝で3連覇を狙う西地区1位のトヨタと激突。16日に決勝が行われる。

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