セ・パ両リーグの守備のスペシャリストを記者投票で選出する「第54回 三井ゴールデン・グラブ賞」が12日に発表され、巨人の泉口友汰内野手が遊撃手部門で初受賞した。プロ2年目で同部門の受賞は球団最速。

遊撃で守備率9割7分9厘は、広島・矢野と並びセ・リーグ1位で、巨人からは唯一の選出。21年の坂本以来4年ぶりの同部門での獲得となった。

 川相昌弘ディフェンスチーフコーチは「2年目でこうやって取れたのはすごい大きいと思うし、本人の自信になる。2年目で成長したと思うし、球際にも強いところを見せた。スローイングも非常に安定していた。おめでとう」と祝福の言葉を贈った。

 泉口の強みを問われると「すごい質のいいボールを投げる選手。しっかり捕球さえしたら大半はアウトにしてくれる。それが1番の強み」と目を細める。自身もゴールデン・グラブ賞を6回受賞。遊撃手の大変さを見に沁みてわかっている。「やっぱりショートは(プレーに)一番絡むポジション。

ダブルプレーを今まで以上に取っていけたら、チームに貢献できるじゃないかなと思う。一つの打球で二つのアウト取ることができれば、貢献度としてはすごく大きい」と、今後の課題も指摘した。

 現状、来季の遊撃争いは泉口がリードしているが、チーム内の競争も激化している。「もちろん油断もできないし。やっぱり継続してやり続けるっていうことが一番難しい。こういう賞を取ると周りの見る目が厳しくなるし、基準値が上がる。より一層、やり続けて向上してほしい」と、さらなる成長に期待した。

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