女優・さとうほなみと俳優の柄本時生が13日、それぞれのインスタグラムで結婚を発表した。さとうはロックバンド「ゲスの極み乙女」のドラマーでありながら、現在放送中のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」(月~土曜・前8時)に出演するなど近年は女優として目覚ましい活躍を見せている。

一体どんな36歳なのか―。

 さとうは2012年5月に川谷絵音らと「ゲスの極み乙女」を結成。「ほな・いこか」の名義でドラムスを担当している。実は音楽よりも先に興味を抱いたのは役者だった。小学5年の頃、ともさかりえ主演のドラマ「FIVE」(日本テレビ系)にハマり、最終回を見終えた後に、母に「これに出たい」と訴えた。オーディションを受け、子役としてドラマや映画に出演。高校時代に音楽の道に進んだが演技への思いは消えず「どこか頭の片隅に残っていた」と、2年前にスポーツ報知の取材で語っている。

 16年12月のバンド活動休止を機に、女優への“再挑戦”を決めた。ドラマや映画など話題作に続々と出演。同性愛者や不倫相手などの難役も演じてきた。22年のテレビ朝日系「六本木クラス」では料理人・綾瀬りく役を好演。生まれたときの体は男性、性自認は女性というトランスジェンダーの役だった。

夫婦間のセックスレスを題材にした23年のフジテレビ系「あなたがしてくれなくても」では、永山瑛太演じる陽一と関係を持つ結衣花という女性をミステリアスに演じた。妖艶なキャラクターからナチュラルな演技もこなし、テレビ朝日系「無能の鷹」やフジテレビ系「わたしの宝物」(ともに24年)、今年のテレビ朝日系「こんばんは、朝山家です。」にレギュラー出演してきた。

 現在放送中の「ばけばけ」では明るくたくましい遊女を好演。2018年後期「まんぷく」以来2度目の朝ドラで存在感を放っている。22年の「鎌倉殿の13人」では大河ドラマ初出演を果たした。なお「ばけばけ」には柄本の出演も発表されており、2011年前期の「おひさま」以来14年ぶりの朝ドラで山橋薬舗の店主・山橋才路を演じる。

 さとうは23年のスポーツ報知のインタビューでは、女優業について「小学生の頃に抱いた気持ちがグングン上昇している」と語り、「できる限り、音楽も俳優業も続けたい。凝り固まったものを崩して、楽しめれば」と二刀流での飛躍を誓った。

 この日、さとうと柄本は連名で結婚を発表。「私事ではございますが、柄本時生とさとうほなみは本日、十一月十三日に入籍いたしましたことをご報告いたします」と伝え、 「これからも感謝と初心を忘れず、ふたりで歩んで参ります。今後ともご指導ご鞭撻(べんたつ)のほど、何卒よろしく申し上げます」とメッセージ。2人の直筆のサインを添え、じゃれ合う2ショットも見せた。

 ◆さとう ほなみ 1989年8月22日、東京都出身。36歳。高校時代にバンド活動を始め、2012年5月に川谷絵音らと「ゲスの極み乙女」を結成。「ほな・いこか」名義で、ドラムス担当。14年4月にミニアルバム「みんなノーマル」でメジャーデビュー。17年4月から女優活動をスタート。テレビ朝日系「六本木クラス」やフジテレビ系「あなたがしてくれなくても」などに出演。身長161センチ。血液型O。

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