NHKは14日、東京・渋谷の同局で大みそかの「第76回NHK紅白歌合戦」の出場歌手発表会見を行い、初出場のアーティストが出席した。

 今年7月にテレビアニメ「ダンダダン」の第2期オープニングテーマとしてリリースした「革命道中」がヒットした歌手のアイナ・ジ・エンドは、紅組での初出場が決定。

23年まで所属していたバンド「BiSH」時代では21年に出場しているが、ソロでは初の快挙となった。

 4年前に「BiSH」での出場を振り返り「緊張のあまり歌詞をかんでしまってずっと悔しかった」と回想。「ソロで呼んでいただけてうれしい反面、絶対にやりきるぞと思いました」と意気込んだ。本番に向けて「私は侍みたいな心で、ここに立っている」とニヤリ。「アイナ・ジ・エンドというおかしな名前で10年やっている。必死こいて、歌を届けようと思ってやっていると伝えたい」と背筋を伸ばしていた。

 同曲はサブスクでのストリーミング総再生回数が約3か月間で1億回以上を記録する大ヒット。世界中の人気曲がひしめく「ビルボード グローバル200」にもランクインするなど、国境を超えて大きな反響を呼んだ。

 ソロとして初めての出場にアイナは「紅白は伝統のあるもの。皆さんが1年に1回楽しみにしている偉大なお祭りだと思うので、恥ずかしくないパフォーマンスをしたいです」と意気込みを口にした。

 高校卒業後に歌手を目指して上京したアイナだが、デビュー前は貯金が底をついて野宿したことも。初ライブの観客は1人だったという苦労人が、2025年の“エンド”にこれ以上ないステージで歌声を響かせることとなった。

編集部おすすめ