将棋の伊藤沙恵女流四段が福間香奈倉敷藤花=清麗、女王、女流王座、女流名人、女流王位=に挑む第33期倉敷藤花戦三番勝負第2局が15日、岡山・倉敷市芸文館で指され、先手・伊藤が141手で勝利。1勝1敗のタイとした。

伊藤は21年度の女流名人戦以来2期目のタイトルに王手をかけた。

 中飛車の戦型で対局開始。両者とも持ち時間の2時間を使い切るまでは福間優勢で進んだ。しかし1分将棋に入って、伊藤がしのぎ切った。午前の非公開対局に続き午後の公開対局も終えた伊藤は「一手一手が難しく、途中でペースを握ったかなと思ったんですが、そこから具体的に良くする手順が難しくて、最後まで難解な将棋でした」と振り返った。

 福間は昨期まで倉敷藤花戦を10連覇中で、過去3期は2戦2勝のストレート勝ちを収め、今期第1局まで8連勝中だった。黒星は加藤桃子女流三段(当時)と対局した21年度第2局以降、9局ぶり。

 あす16日に同館で第3局が行われる。

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