◆スピードスケート ▽W杯第1戦 第2日(15日、米ソルトレークシティー)

 女子500メートルが行われ吉田雪乃(寿広)が自己ベストの36秒88で3位に入った。日本女子の36秒台は小平奈緒、曽我こなみに続く3人目の快挙。

従来の自己記録(37秒46)を0秒58も更新した。今季磨き上げたスタートを武器に100メートルを10秒39で通過すると、後半もスピードに乗ったままゴールラインを駆け抜けた。タイムを確認すると、自身初の36秒台に安堵(あんど)した表情を見せた。稲川くるみ(光文堂インターナショナル)は37秒92で18位だった。

 男子1500メートルは山田和哉(ウェルネット)が1分42秒25で日本新記録を樹立し、6位となった。一戸誠太郎が持っていた1分42秒36を5年ぶりに更新。最初の300メートルを23秒15と全体4番手の速さで突っ込むと、最後は苦しそうな顔を見せながらも懸命に脚を動かした。好タイムに観客からは歓声が起き、手を振って応えた。野々村太陽(博慈会)は12位、蟻戸一永(ウェルネット)は17位、笠原光太朗(専大)は19位だった。

 女子1500メートルは世界記録保持者の高木美帆(TOKIOインカラミ)が1分52秒45で5位となった。来年2月のミラノ・コルティナ五輪で金メダル獲得を目指す本命種目だが、今季初の国際大会で表彰台を逃した。10月の全日本距離別選手権では「維持する体力がまだない」とラスト1周への課題を口にしていた。

この日も最初の300メートルを25秒24で入るも、最後の400メートルは30秒77と終盤の失速率を修正しきれなかった。佐藤綾乃(ANA)は10位、堀川桃香(富士急)は18位だった。

 男子500メートルは2022年北京五輪銅メダルの森重航(オカモトグループ)が自己新の33秒94で4位に入った。3位とは0秒01差でわずかに表彰台には届かなかった。広瀬勇太(高崎健康福祉大)は11位、日本記録を持つの新濱立也(高崎健康福祉大職)は14位だった。

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