女優の芦田愛菜が16日、大阪市内で行われた細田守監督のアニメ映画「果てしなきスカーレット」(21日公開)の舞台あいさつに、岡田将生と出席した。

 「人は何のために生きるのか」をテーマに、クローディアスに父を殺された王女・スカーレット(芦田)が復讐(ふくしゅう)のため「死者の国」へ旅に出る物語。

主人公の声を演じた芦田は兵庫県出身。「今日は来てくれて本当にありがとう。楽しんでってや」と関西弁であいさつ。岡田も「大阪に来られてめっちゃうれしいわ」と関西弁で続き、細田監督は「もう無理…」と嘆きながらも「よろしゅうお願いしますわ」と必死の関西弁を絞り出し笑いを誘った。

 芦田は岡田と今回はバディとして共闘している。2人は2020年の映画「星の子」(大森立嗣監督)で共演しており、芦田は「前回はちょっと…」と言葉を濁すと、岡田がすかさず「すごい嫌な役だったね。前回と真逆で本当に良かったです」と助け舟。芦田も笑顔で「いい人でした」と振り返った。叫ぶシーンでは、悲しみ、怒り、奮い立たせるなど、様々な感情を声で表現した芦田。「迷いや戸惑いは最初ありましたけど、実際にやってみてなんとかスカーレットに近づいていけました」とほほ笑んだ。

 細田監督作品の大ファンという岡田は「1ファンとしてスクリーンで見たかったというのはあるんですけど、今回は内側に入れたことで、より監督の作品の素晴らしさを知ることができたので、それは本当にうれしかったです」とにっこり。最後は芦田が代表して「ぜひ、皆さんにとっての生きることや、愛ってなんだろうって考えながら見ていただけるとうれしいです」と呼びかけた。

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