将棋の第33期倉敷藤花戦第3局が16日、岡山・倉敷市「倉敷市文芸館」で指され、福間香奈倉敷藤花=清麗、女王、女流王座、女流名人、女流王位=が伊藤沙恵女流四段に91手で勝利した。同棋戦11連覇、16回目の戴冠(たいかん)となった。

 開幕局は福間、前日15日に行われた第2局は伊藤が勝利し、1勝1敗のまま迎えた最終局。振り駒の結果先手になった福間は、午前中からリードを広げる展開に。局後には「力戦の将棋で互いの玉が不安定な形の戦いになって一手一手が難しいのかなと思いながら指していました」というが、投了時には持ち時間(各2時間)のうち36分を余らせていた。

 一方の伊藤は「早々にあまり見たことのない、難しい形が続いていた。中盤あたりにもう少しバランスを保つ一手があったんじゃないかなと思っていますが、すごく難しい一局だったかなと思います」と振り返った。

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