梅宮アンナ、がん啓発イベント「１０日婚」の夫見守る　ピンクブロンドのウィッグ姿で標準治療の重要性説く
「ちゃやまちキャンサーフォーラム」に出演した梅宮アンナ 画像（1枚）

　２４年８月にステージ３Ａの特殊型乳がん「浸潤（しんじゅん）性小葉がん」と診断され右胸の全摘手術を受けたタレントの梅宮アンナが１６日、大阪・ＭＢＳテレビ内の「ちゃやまちプラザ」で、がんの啓発イベント「ちゃやまちキャンサーフォーラム２０２５」に出演。大腸がんを克服して現役生活を続け、今季限りで引退した阪神・原口文仁内野手とともに、がんと闘う患者や家族らを勇気づけた。

　アンナは「梅宮アンナさんと考える乳がん治療と標準治療」というテーマで標準治療の重要性を説いた。治療を開始し、主治医には「普通の方でもいろいろお勧めされます。アンナさんがやるべきことは“ありがとうございます。お気持ちだけで”と言うことです」と説かれたという。がんを公表してから「５０万円以上するようなサプリ」などが大量に届いたが、医師の助言通り、服用することはなかったとのことだ。

　さらに「インターネットを見ないでください」と無責任な民間療法に頼るべきではないと告げられた。「私は治療を始めるときに覚悟を決めたことがあります。病院側が提示している治療以外を一切やらない、一切口にしない」と標準療法でがんと闘うことを決めたという。

　手術で右の乳房を失ったが、再建手術は行っていない。この日、客席の最後方には５月に出会って１０日で結婚した７歳上のアートディレクター・世継恭規さんの姿があった。「もともと自分で『（再建手術は）要らないな』と思っていたところに、世継から『そういうの気にしなくていいんじゃないの？　胸がなくても水着になっていいんじゃないの？』という言葉があって」

　ワンピースでは目立つとのことで、トップスが横長で肩ひものないものが多い「バンドゥタイプ」を身につけ、夫婦水入らずで沖縄の海を楽しんだとのことだ。一方で今後、再建手術をする選択肢を失っていないとのことだ。

ちなみにアンナはこの日、世継さんと東京から車で大阪に向かったが、渋滞に巻き込まれたため名古屋で“途中下車”して、急きょ新幹線で大阪入りしたという。

　抗がん剤の影響で髪が「パサパサのクリクリ」になった。現在、ウィッグを５、６種類持っているといい、この日は「人毛の安いもの。若い女性２人でやっているお店」で購入したというピンクブロンドのウィッグを身につけた。今後は乳房を失った女性のためのブラジャーを製作し、来年２月から病院の売店などで発売する。「退院する時に（最適なブラジャーが）ない。それは良くない。柔らかい生地で作りました。パッケージもできあがっています」。今後は、がんを克服した超名人として、オーディエンスと双方向のトークイベントに出演していきたいとのことだ。

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