◆天皇杯 ▽準決勝 町田2―0FC東京(16日・国立)

 FC東京は延長戦の末、町田に0―2で敗れ、14大会ぶりの決勝進出を逃した。延長前半13分に町田MF林幸多郎にループシュートを決められ、同後半4分にもFWオセフンに追加点を与えた。

 前後半を通じて守備陣が耐えたが、攻撃のチャンスは少なく、延長戦で屈した。松橋力蔵監督は「結果は残念なものになった。90分の試合を通して、自分のたちの流れがなかなかつくれなかった。守備の部分でのプレーに関しては満足できるものはあるが、こういうゲームの中での一瞬のチャンスをつかみ取れるかというところで、残念ながら我々はつかめず、町田さんに取られてしまった。選手はしっかりとファイトしてくれたと思うし、素晴らしいプレーをしてくれた」と悔しさをにじませながら、振り返った。

 DF室屋は「自分たちもベストを尽くしたが、細かい部分で失点をしてしまい、残念。町田がどういうサッカーをするかは全員が理解していた。それに対して、自分たちが上回らないと勝てないというのも理解していた。少し運が足りなかったところと、もっともっと自分たちも良くならないといけないと思う。それでもこのチームを誇りに思うし、一時は残留争いをしていた中で、チームをつくり上げた力さん(監督)をはじめスタッフの努力、チームメートにも感謝したい」とタイトルの夢がついえた中、努めて冷静に語った。

 DF森重は「勝つか負けるかなので、内容や反省点というより、負けたことが全て。全員の力で準決勝までこられたことは、これだけけが人が出ながらもチーム力は示せた。

ただ、最後までいけなかったというところで、まだまだだなと感じている」と受け止めた。MF高は「ここで勝ちきれないのはチームの弱さだと思う。またしっかり見つめ直して、明日からやっていくしかない。(サポーターも)アップの時から応援をしてくれて、重要性はみんなが(意識を)持っていた。いい形で応えられなかったのは悔しい。まだ試合はあるので、しっかりとファイティングポーズを取って、示せたら」と語った。

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