フジテレビの入社1年目・室岡大晴アナウンサー(25)が同局のニュース番組「Live News イット!」(月~金曜・後3時42分)で新人離れした落ち着きと安定感を見せている。

 初めて受ける単独インタビュー。

爽やかな笑顔、堂々とした受け答え。時に脱線しても「すみません、別の話になってしまいましたね」とスムーズに戻す。番組でもフィールドキャスターとして活躍中。現場で取材する時も自分が聞きたいことより、視聴者が知りたいことをまず想像する。MC・宮司愛海アナ(34)の「視聴者の方の代わりに聞くんだよ」という言葉を大切にする。

 大学・大学院は理系。ロボットを研究していた。機械同様、人体の動きにも関心があり「スポーツに関わる仕事を」と思って就職活動するうちにフジテレビの門をたたいた。「ロボット研究はトライ&エラー。プログラムや係数を少しいじる日々でした。アナウンサーも少し声を上げてみたり、区切るところを変えると印象が変わる。どこか通じる部分があります」。

毎日、原稿を見ながら自身が出演した録画で分析を重ねる。

 研究熱心なのは小学4年から大学まで続けた野球でも同じ。捕手としてマスク越しに投手、相手打者を見つめてきた。自身のスペックも、中学当時は遠投53メートルだったのが、男子バレーボール・石川祐希選手(29)=ペルージャ=のスパイクの動きをヒントにトレーニング。大学時代には、捕球から二塁までの送球がプロ野球選手並みの2秒を切るまでになった。

 将来はスポーツ中継や、「物作りに興味を持つ人を増やしたい」とF―1の番組に関わる夢を持つ。「まずは今の仕事で自分を高めないと」と今日も原稿を持って自室のテレビに向かう。(浦本 将樹)

 ◆室岡 大晴(むろおか・たいせい)1999年12月4日、福岡県糸島市生まれ。25歳。九州大学大学院工学府出身。2025年4月、フジテレビ入社。同期は吉岡恵麻アナ、石渡花菜アナ、浅倉美恩アナ。

その他の担当番組は「BS プライムオンラインTODAY」(金曜日)など。趣味は工作、裁縫。特技は北極星をすぐに見つけること。

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