◆皇后杯・全日本女子サッカー選手権▽2回戦 静岡SSUボニータ5―1山梨学院大(16日、静岡・藤枝総合運動公園サッカー場)

 2回戦が行われ、静岡SSUボニータ(なでしこ1部)は山梨学院大(関東7位)と対戦。今季のリーグ得点王で、MVPにも選ばれた元日本代表のFW横山久美(32)が2本のロングシュートを決めるなど活躍し、5―1で快勝した。

 まさに大黒柱だった。1―1の同点で迎えた前半37分、右サイドでボールを持つと、相手GKの位置を見極めて右足を振り抜く。約25メートルのロングシュートはジャンプしたGKの頭上を抜いてネットを揺らした。

 その後も得点にからみ続けた。後半10分には前線へスルーパス。反応して左サイドを抜け出したDF服部花音(21)が送ったクロスをMF高島絢音(25)が決めた。後半45分にロングシュートを決めると、終了間際には右からFW土屋佑津季(27)へクロス。そのヘディングが相手のオウンゴールを呼んだ。「複数の選手がゴールに関われるようになってきている」と横山はチームの成長を認めた。

 22日の3回戦ではWEリーグ首位のINAC神戸と当たる。この日が61歳の誕生日で「いい一日になった」と勝利を喜んだ本田美登里監督は「どこまで通用するか、胸を借りる」と力を込めた。横山も「若い選手にとって経験になる」と歓迎。

チーム一丸で、悔いの残らない戦いをする。(里見 祐司)

編集部おすすめ