巨人が前ソフトバンクの川原田純平内野手(23)を育成選手契約で獲得することが17日、分かった。12日のトライアウト(マツダ)では軽快な守備と盗塁を決めて躍動。

俊足と堅守が魅力で、機動力の強化を掲げる巨人の戦力活性化が期待される。

 14日に今オフの補強第1弾として、前日本ハムの左腕・北浦を支配下、前ソフトバンクの右腕・板東を育成契約で獲得した巨人が、さらなる新戦力を加える。川原田は青森山田から20年ドラフト4位でソフトバンクに入団。主に遊撃手としてプレーし、1軍で通算3試合に出場したが、昨年の右足首手術の影響で、今季は育成選手として主に3軍での出場となり、10月7日に戦力外通告を受けていた。

 昨年まではNPBと日本プロ野球選手会が共催していた12球団合同トライアウトだが、近年は受験選手の新たな契約が決まるケースが減り、一時廃止が検討され、今季は12日に初めて選手会が単独開催。38選手が参加し、極めて狭き門に最後の望みをかけた。その中で1安打、1盗塁、内野守備でも強肩と堅実さを見せた川原田に巨人が注目し、本格調査に動いていた。

 不動の4番・岡本がポスティングでメジャー挑戦。来季の内野争いは激戦が予想され、主砲が抜けた穴は機動力や小技も絡めた全員野球で埋めることが求められる。幅広く戦力整備を模索する中で、チーム事情と川原田のスタイルが合致。育成契約でのスタートになるが、支配下登録復帰を目指して競争の輪に入る。

 ◆川原田 純平(かわらだ・じゅんぺい)2002年5月21日、岩手・花巻市生まれ。

23歳。花巻シニア、青森山田では1学年上の巨人・堀田賢慎とチームメート。強肩遊撃手として20年ドラフト4位でソフトバンク入団。1軍通算3試合で2打数無安打。今季は育成選手でプレー。168センチ、70キロ。右投右打。

編集部おすすめ