日本ハムの達孝太投手(21)が17日、5年目の来季に向け“ビッグマウス卒業”を掲げた。今季はNPB新となるデビューからオール先発での無傷7連勝を記録。

堂々とした物言いでも話題を呼んだが、「ほとんどの野球ファンに自分のことをリーチできた。24、25歳であれ言ってたら、『ちょっと痛いな』と思うので、そろそろやめようかなと」と明かした。

 ビックマウスの根底にあるのは実直な性格と自己プロデュース能力。「当たり障りないことも言えるんですけど。自分にウソついている気がして」。新庄監督からも楽しみにされるほど唯一無二の表現力で「達孝太」を印象づけた。

 「自分が記者だったら何か一個、記事になることがあった方が書きやすいじゃないですか。高校の時から一つ一つ見出しを考えながらしゃべってます」。日々取材に丁寧に応じる21歳は、紙面やニュースの構成を逆算して話していたのだ。

 オフは2年連続で単身米国に渡りトレーニング予定。「1年間、最初から中6日でしっかりローテを回りたいです」。将来のエース候補は来季、プレーでも発言でも新たな姿を見せる。

(川上 晴輝)

 ◆達の主なビックマウス

 ▽「ブーイングが楽しくて…」(7月14日・西武戦) 2球連続でけん制球を投じ、西武ファンから大ブーイング。「ブーイングされることって、あんまない。楽しくなってもう一回投げちゃいました」

 ▽「ボッコボコにしてやりたい」(7月31日・ソフトバンク戦) プロ初黒星。「また投げる機会があるなら、ホークス相手に投げたい。ボッコボコにしてやりたいなと思います」

 ▽「なめてんのか」(8月26日・西武戦) 7回途中2失点に新庄監督が「ゲームをつくりましたよ。十分十分」と話したことに、「なめてんのかと思った。6回2失点くらいで『よくやった』というピッチャーになりたくない」。

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