日本国際博覧会協会は17日、大阪・関西万博で実施した万博史上初の全面的キャッシュレス決済による会場の運営効果の検証結果を発表した。

 会場内235店舗で73種類におよぶ国内最多クラスの決済ブランドを導入。

検証の結果、来場者からは大きな不満もなく、決済利用者満足度は9割を超えた。

 また、店舗業務は現金管理の手間の削減等の業務効率の向上や、現金取り扱いリスクの削減を実感。現金管理の通常の店舗と比較すると、決済関連作業に要する合計時間は約10分の1に短縮され、レジ1回当たりの決済時間は約2倍の高速化を実現した。決済時間の短縮による店舗の回転率の向上にもつながったとしている。

 一方で、課題も明確に。手数料等の運営コストの増加、キャッシュレス決済以外の選択肢がないことへの顧客からの苦情、トラブルによるキャッシュレス決済利用不能などが挙げられたという。

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