日本代表は17日、ボリビア戦(18日・国立)に向けて会場の国立競技場で前日練習を行った。14日のガーナ戦で代表デビューを飾った20歳FW後藤啓介は、191センチの高さと決定力が武器。

来年の北中米W杯に向け、目に見える結果が欲しい、というのが普通の考えだが「別に目に見える結果も大事ですけど…。そういう感じですね」と語る。そこにはジュビロU―18までボランチやセンターバックでもプレーしてきた、という背景がある。

 ストライカーと言えば、ゴールへの貪欲さや、強引さが必要だとされるポジション。しかしボランチでの経験もある後藤には「チームが勝つことが一番大事なんで。そのための正確な判断というか、チームに勝てるような判断ができれば。それはボランチをやっていたからこそ、身についていると思うので」と語る。

 1トップのポジションを争う上田綺世や小川航基は、ストライカー色の強いプレースタイルだ。特に後藤にとって磐田の先輩に当たる小川は、典型的なストライカータイプ。「(小川)航基くんとは(ポジション的に)同じようなことを求められてると思いますけど、違ったタイプなので。航基君はエゴが強いというか、ストライカーらしいストライカーなんですけど、そういう性格面も含め、航基くんとはまた違ったプレーをできたらなと思います」。当然、FWはゴールを狙うプレーが最優先だ。

しかし試合の中で、より効果的なプレーを選択するのが後藤の持ち味。その中でインパクトを残せば、北中米W杯への道も開けてくる。

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