バレーボール ▼イタリア1部リーグ(セリエA)第5節 ベローナ 3(25―23、17―25、25―23、16―25、15―12)2 ペルージャ(16日、イタリア・ペルージャ)

 【16日、ペルージャ=倉石千種】男子日本代表の石川祐希が所属するリーグ1位のペルージャはホームで同2位のベローナにフルセットの末に敗れた。開幕からの連勝は6で止まり、今季初黒星を喫した。

石川は第1セット(S)から第3Sまで先発出場し、第5Sも終盤に途中出場。チーム3位の8得点を挙げたが、チームは悔しい敗戦となった。

 試合後に取材に応じた石川は「やっぱり勝って評価される世界にいるので、勝ちを常に求め続けなければいけない。最後のセットは、サービスエースの本数の差だったなと。そこが、今日の勝敗を大きく分けたところかなと言うふうに思います。2セット目も、(相手の)サーブを2本、僕が落としてしまったところと、最後の5セット目に関しても、(18番の)ダルランの3連続エースで、勝敗がほぼ決まってしまった。そこのレセプション(サーブレシーブ)の関係とか、もう一度作り直すことが、この後、大事かなと言う風に思います」と悔しさをにじませた。

 先発した第2Sには、石川のスパイクで20点目を取り、セットを取り返した。第3Sでは劣勢の場面でプロトニツキと交代してベンチに下がったが、2―2の最終S終盤の局面で再びコートイン。相手のマッチポイントから石川のフェイントで意地は見せた。「攻撃に関しては、少し4セット目終盤にセメニウク選手やプロトニツキ選手であまり機能していなかったので、どこかで(出番は)来るかなと準備はしていました。大事な場面で、使ってもらえることは、攻撃に関しては、しっかり信頼が得られているなと言う風には思ってます」と手応えもあった。

 次戦は23日(日本時間24日未明)に第7節として敵地でリーグ4位のトレンティーノと対戦する。石川は「しっかりと切り替えて、またレベルが高い試合になると思うので、こう言う試合を勝っていくために、日々練習している。まずはこの1週間しっかり練習していきたい」と勝利への思いを口にした。

 ◆石川の試合後のコメントは以下の通り。

 ―今季初黒星。

 「内容としては、最後のセットは、サービスエースの本数の差だったなという風に感じます。そこが、今日の勝敗を大きく分けたところかなと言う風にも思います。2セット目も、相手のサーブを2本、僕が落としてしまったところと、最後の5セット目に関しても、(18番の)ダルランの3連続エースで、勝敗がほぼ決まってしまった。そこのレセプションの関係とか、もう一度作り直すことが、この後、大事かなと言う風に思います」

 ―サーブレシーブに関して手応えや課題は。

 「レセプションのところで、悪いパスとかでなくて、失点を今日は4本してしまったので、そこだけかなと言う風に思っています」

 ―スパイクに関して、第2セットは高い決定率。

 「スパイクに関してもそこまで悪くはなかったと思います。5セット目に関しては(トスが)上がってきた時に、なかなかハードヒットするのは難しい球なんですけど、そこで点を取らなければいけないなと。

あそこで点を取るために入れられたようなものなので。難しい球でしたけど、それをハードヒットして得点につなげられるような、スパイクをあそこで打たなきゃいけなかったなと思います」

 ―スピードのある攻撃を、チームは意識しているか。

 「速い球を呼ぶ時は、いいですけど、今日は1本、チャンスボールから速い球を打った時に、相手のネットギリギリに打って、相手ブロックにシャットしてしまった。そういうリスクもあるということは考えなければいけないなと思います。でも悪くはないかなというか、いい形でハマっているとは思います」

 ―A・ロレンツェッティ監督からの声かけは。

 「自分たちのバレーをしっかりやるということと、相手のサーブがいいので、そこのエースのところは言われましたけど、それでもやっぱり今日はたくさん(サービスエースで計10失点と)取られてしまったので、そこは今後の課題だと言う風に思います」

 ―接戦の好ゲーム。

 「楽しみながらやってますし、こういう風にレベルが高い試合だと、楽しいなというふうには感じる。でもやっぱり、勝って評価される世界にいるので、やっぱり勝ちを常に求め続けなければいけないなと言うふうに思います」

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