11人組グローバルボーイズグループ・INIのインタビュー企画、第11弾は“愛されリーダー”こと木村柾哉(28)。19日発売の新盤「THE WINTER MAGIC」について「タイトル曲の『Present』は『君のサンタは僕だけ』のようなラブソングになっている」と笑みを浮かべた。

来月に公開を控える映画「ロマンティック・キラー」では、なにわ男子高橋恭平(25)、FANTASTICSの中島颯太(26)と共演しており「どんな掛け合いになるかワクワクした」とも。俳優業やリーダーとしての苦労なども聞いた。

 今回の新盤は形態別で収録曲が違うスタイルで、「Present」の他、新録の「U MINE」「WISH」「君がいたから」「True Love」の全5曲が形態別に振り分けられている。

 「タイトル曲の候補には何曲かあった中で『Present』を聴いた時、個人的には『これ一択でしょ』というくらい、いい曲でした。ミディアムテンポのポップな曲に(作詞を担当した)池崎理人と西洸人の歌詞が重なって、この季節らしい素晴らしい楽曲に仕上がっています。『君のサンタは僕だけ』みたいなラブソングに近い作品で、冬にぴったりの曲だと思います」

 「Present」のMV(ミュージック・ビデオ)は、今までの作品とは違ったテイストになっている。

 「僕らのMVって、いつもはダンスシーンがガッツリありますが、今回はメンバーが演技をしながら撮っています。ストーリー性が高いので、みんなの演技に注目してほしいです。特に(松田)迅を見ていて、やっぱりかわいいと感じました。ライブのVCR(ライブの転換の時に挟まれる映像)でも演技をしていて、その時から迅はかわいらしい演技をするなと、ちょっと気になっていましたが、その通りでした(笑)」

 新録には木村が出演している映画「ロマンティック・キラー(英勉監督、12月12日公開)のアオハル(青春)テーマソング「True Love」もある。

 「『True―』は僕の推し曲です。シンプルにみんなが好きになりそうな楽曲だと思います。

テンポも速くて、テンションを上げたい時やドライブする時に聴いてほしい。今までINIにはここまでアオハルっぽい曲はなかったけど『意外に合うな』と感じています」

 映画は恋愛に興味のないヒロイン上白石萌歌(25)が強制的にイケメン3人とロマンティックな展開に巻き込まれるコメディーで、木村は高橋、中島らと共演している。

 「オファーは素直にうれしくて、共演する役者さんを見たら『有名な方ばかりで、これは大きな話だ』と感じました。なにわ男子とはテレビ番組でコラボしたこともあったし、颯太も前からの知り合いだったので『どんな演技、お芝居の掛け合いになるんだろう』と撮影に入る前からワクワクでした」

 子供の頃はアーティストより俳優志望だったそうだ。

 「実は小学生の頃から興味はあって、道徳の時間に使っていた『心のノート』に『将来の夢は俳優』と書いていました(笑)。INIとしてデビューしてから『役者をしたい』とアピールしたことはないのですが、ありがたいことにオファーをいただきました。今後、お芝居はやっていきたいですね。俳優をすることで、INIを知ってもらえるきっかけになりますし、役者をやっていきたい気持ちは強いです。ツアーや楽曲制作などグループとしての活動をしつつ、しっかり(俳優業に)向き合えたらいいと思っています」

 グループ結成からリーダーを務めているが、当初は苦労もあったようだ。

 「最初の頃は気を張って、めっちゃ頑張っていましたが、最近は互いのケツをたたき合える関係性になってきて、僕がわざわざ頑張る必要もなくなってます。メンバーそれぞれが自分のやることの理解が深まり、互いに『こういう雰囲気に持っていこう』と思えるようになっています」

 リーダーに指名されてから、常に意識していたことがあったという。

 「心掛けたのは『グループを守りたい』『グループをもっと上に押し上げたい』ということ。

でも、みんなが同じ感覚じゃない時もあって、そういう時期は苦しかった。例えばですけど、このご時世、一つの発言で炎上する事態もあるじゃないですか。自分としては『もっと注意していこう』と思っているけど、その温度感がメンバーの中で違ったりして悩むことはありました。今はないです(笑)」

 インタビュー中は終始、笑顔。壁を感じさせない対応に懐の深さを感じた。俳優へのこだわりは強く、一度“柾哉スマイル”とは対極にある狂気の演技を見たい。(ペン・国分 敦)

 ◆木村柾哉が見たメンバー

 ▼池崎理人(24)「理人はいろんな意味で芸術家。彼の豊かな感受性から生まれるアーティスティックなモノは唯一無二だと思う」

 ▼尾崎匠海(26)「匠海はイケメンで肌もきれい(笑)。彼と2人でいると居心地がいい。一緒にいても気にならない存在です」

 ▼後藤威尊(26)「威尊は自分の好きなことに努力できる人。最初は細身だったのに、今では筋トレでがっしりした体になっている」

 ▼佐野雄大(25)「雄大は友達思いな心優しい人で、メンバーに変化があったらすぐに気づく。あとバラエティー魂があるのがいい」

 ▼許豊凡(27)「もともと言葉にするのが得意な方ではないけど、コメンテーターの時は客観視したコメントをするからギャップを感じる」

 ▼高塚大夢(26)「大夢は不思議ちゃん。

ボーカル面では彼の支えがあっての部分があるし、そういうところでも頼りにしています」

 ▼田島将吾(27)「将吾とは互いに通ずるモノがあって、一緒にいて楽しいと思うことが多い。たぶんウマが合うんでしょうね」

 ▼藤牧京介(26)「京介は友達でもあり、先生でもありライバル。彼とはINIの活動をしていて、苦楽をともにできる気がする」

 ▼西洸人(28)「洸人は特別な存在。ダンサー時代から知っていて、マジで言い合うことができるのはグループの中で彼だけかも」

 ▼松田迅(23)「迅はいいヤツ。メンバーに対しても敬意を持っているし、人に対して自分のことのように素直に喜んだりできる」

 ◆木村 柾哉(きむら・まさや)1997年10月10日、愛知県出身。28歳。ポジションはメインダンサー、サブボーカル。リーダーとしてメンバーからの信頼も厚い。大の甘党で特技はお菓子作り。身長175センチ。血液型B。

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