サッカー日本代表は17日、年内最終戦となる親善試合・ボリビア戦(18日)に向け、試合会場の国立競技場で最終調整した。国際Aマッチ指揮で日本歴代最多となる節目の100試合目を迎える森保一監督(57)は前日会見で、今活動中に亡くなったという長崎日大高時代の恩師らを思い、涙を流した。
会見中に異例の光景が広がった。森保監督は大切な人が3人、逝去したことを明かした。天国へ思いを向けると、両目から涙があふれ出た。「多くの大切な方が亡くなり悲しい思いをしてきた。これからも天国におられる方々にサッカーを楽しんでいただけるようにベストを尽くしていきたい」。感極まる姿には森保監督の誠実な人柄がにじんだ。
長年取材をしてきたサッカージャーナリストの六川亨さんが17日朝に亡くなり、長崎日大高時代の恩師・下田規貴(きよし)さんや同級生も死去していたという。六川さんについては「闘病の末に今朝お亡くなりになったと聞きました。最後に『ガーナ戦勝って良かったな』と言っていただいた。批判的なこともたくさんいただいたが、サッカーファミリーとして感謝の思いでいっぱいです」と言葉を詰まらせた。
また「この(11月の代表)活動に入って、今の私がある高校の恩師・下田先生が亡くなり、同級生が亡くなったり、悲しい思いをした」と胸中を告白。
特別な思いで臨むボリビア戦は、日本代表の歴代監督として初めて100試合目の大台を迎える。「幸せなサッカー人生を送らせていただいている。本当にありがたい。これからも一日一日、一試合一試合、全力疾走したい」と感謝とともに、決意を新たにした。
初陣だった18年9月11日のコスタリカ戦から、99戦で68勝14分け17敗。次戦に勝てば6割9分という高勝率に「引き分けや負け試合も含め、全てが充実した時間。選手やスタッフに感謝したい」と語った。今後も戦術の幅を広げることに取り組みながら、一戦必勝の姿勢は変わらない。年内最後となるボリビア戦へ、恩人らの思いを背負って全力で戦う。(岩原 正幸)
◆森保監督に聞く
―ガーナ戦(14日)から先発変更は。
「いくつかのポジションは変更したいと思っている」
―100試合目の指揮についての感想。
「数字の目標というより長期的なビジョンで、2050年までに日本がW杯で優勝する夢と目標の中、日本サッカー界に何ができるかを考えて、目の前のことに全力を尽くしている」
―高校恩師で亡くなった下田先生について。
「自分の高校時代を振り返ると、ダメダメ人間で何をやっても半人前だった。サッカーから離れようとした時も、温かく見守ってくださった」
―長期離脱中のDF冨安健洋(無所属)に関して。
「彼は(W杯に)間に合うと思っている。コンディションさえ良ければ、戦力になる。(リハビリを経て)パフォーマンスを発揮できると確認できれば、メンバーとして考えたい」

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