11月17日の「将棋の日」表彰・感謝の式典が18日、東京・渋谷区の将棋会館で行われ、日本将棋連盟山形県支部連合会顧問の大泉義美さん(80)が第31回大山康晴賞を受賞した。

 1945年生まれの大泉さんは64年に初段、2010年に六段を取得。

同年には棋道師範を取得し、普及にも尽力している。

 大泉さんは山形県支部のほか、64年の発足当初から同県の天童支部にも入会している。当時を「将棋に対する出会いでもありました」と回想し、61年の月日が経った今、感謝を述べた。天童市は将棋駒の生産量が日本一であることから将棋の町として知られるが「今は聖地を目指しています」とさらなる発展を願った。

 同賞は大山康晴十五世名人の将棋普及の志から生まれた。大泉さんは大山さんの言葉「姿勢を正すことが大切」に感銘を受けているそうで「大山名人の心身共に姿勢を正すという言葉を心がけてやっております」と話し、「私も高齢になりました。しかし日々前進、日々修行その初心を忘れずに、地道ですけどもこれからも普及に努めていきたいと思います」と結んだ。

 11月17日は、江戸幕府の年中行事の1つ「御城将棋」の式日で、日本将棋連盟が1975年に「将棋の日」に制定した。

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