オリックス・渡部遼人外野手と杉沢龍外野手が、そろって中堅のレギュラー獲得を宣言した。主に代走や守備固めで51試合に出場した渡部は100万円増の年俸1700万円、14試合にとどまった杉沢は現状維持の年俸900万円でサイン。

来季5年目を迎える渡部がまず、力強く決意表明した。

 「守備走塁で満足していたら、成長が止まってしまう。センター、全然あきらめていないので。守備走塁だけじゃないというところを、いい意味でを裏切れるように」。高知の秋季キャンプでは森と過ごす時間が長く「お前がスタメンで出ていたら(失)点が少ないし、捕手も楽だから」とうれしい言葉をかけられた。目標は阪神・近本のような「1番・中堅」。「スタメンを全然、あきらめていなかったので。より頑張ろうと思わせてくれて、ありがたかった。失点の部分を変えたい」と飛躍を誓った。

 プロ3年目の杉沢は、昨年の28試合が最多。今季は初打点を記録したが、わずか14試合に終わった。ソフトバンク・栗原に師事した今年を経て、オフは同じ左打者の広島・坂倉らと自主トレを行う予定。

「龍馬さんに相談したら、坂倉さんを紹介していただきました。打撃ですね。学べることはたくさんあるので、僕の引き出しにできれば」と元広島で同僚の先輩にも感謝した。渡部とともに守備走塁は一級品。「センターがいいです。絶対に取りたい」と言い切った。

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